卓球やっている人ならば、ペンとシェークの割合について1度は注目したことがあるはず。現代卓球においてペンとシェークの割合はどれぐらいか?なぜそうなったか?など色々考えていきたいと思います。
【卓球】ペンとシェークの割合
一般的に卓球のラケットには大きく分けて2つ、ペンとシェークがあります。(ハンドソウなどピストル型もあったりしますが、ここでは置いておきます。)
現在、卓球やっている人の多くがシェークを使っているわけですが、昔はペンも多かった時代がありました。それについて考えていきます。
まず、ペンとシェークの割合について気になるかと思いますが、ペンとシェークの割合は大まかに下記のように言われています。
<ペンとシェークの割合>
シェーク:7割~8割
ペン:2割~3割
都道府県や地域によって変わってきますが、大体上記の数値ぐらいだと言われていますね。シェークがほとんどで、ペンは3割いれば多い方。
今のトッププロを見てもランキング上位はほぼシェークで、ちょこちょこ中ペン選手がいるぐらい。中ペンは2面でバックが振れるのでまだ可能性はあると言われていますが、片面ペンはいません。吉田海偉選手は片面中ペンでやられていますが・・・。
それほどまでにシェークが優勢の時代になりました。その背景にはルール変更が大きく関わってきています。
まず、昔は38mmのボールで行われていましたが、40mmのボールに変更になったことにより昔の卓球よりもラリーが続くようになりました。片面ペンの弱点とも言われるバック、ラリーが続くことでバックが振れるシェークの方が圧倒的に有利。
38mmボールの時代は一撃で決まるプレイが多く、今ほどラリーは続きません。となると、一撃の威力ある球が打てる片面日ペンでも戦えたということになります。また、昔はサーブを身体で隠してよかったりトスを上げなくてもよかったりした為、サーブに有利な日ペンはサーブでの得点率も多かったですね。(ペンは手首使えることでサーブの操作性に長ける)
しかし、今はサーブを身体で隠してはいけませんし、トスもしっかり上げなければいけません。昔よりも回転量の変化の見極めが容易になったということになります。
このように、ペンで戦えた時代が終わり、シェーク主流の時代へ。その為、ペンとシェークの割合に大きな差が生まれたわけです。
ただし、上記の話した内容はあくまでもプロや上級者レベルに対しての話。学生で全国狙うならシェークスタートがよいかと思いますが、県レベルぐらいならペンでも十分に戦えると感じています。
自分の知り合いのコーチをしていた人は、「学生の県レベルぐらいなら台上の操作性に優れるペンの方が先手を取れて勝ちやすいのでは」と話していました。確かに一理ありますよね。
技術面や安定性、威力など全国レベルでペンで戦うとなると厳しいかもしれませんが、県レベルなら技術の質や安定性など見てもペンで十分に戦える!そう思います。
幼稚園や小学校など小さい頃から卓球を始める子は勝つ為にやっていくと思うのでシェークスタートがよいと思いますが、中学や高校スタートで部活で勝つ為より楽しくやるのを重視するのであれば、ペンでもよいかと思います。
自分は片日ペンですが、ペンにはペンの面白さがありますし、シェークに変えようと思ったことは1度もありません。たまに遊びでシェークをやったりはしますけどね!けど、ペンの楽しさを知ってしまった以上、シェークへ転向という考えに至りませんでした。
ペンとシェークの割合を見ると絶対にシェークの方がよい!と思うかもしれませんが、ペンはペンで楽しいですので我々一般の卓人が楽しくやる分にはペンでも全然ありだと感じます。